梅毒は血液検査でしか発見できません!少しでも疑わしい場合はすぐに血液検査を受けましょう!

梅毒は特徴として潜伏期間が長く、体に現れる症状も他の病気と間違えやすい、または症状が出ない場合もある(新規感染者の約1/3は無症候梅毒というデータもあります)ため、「偽装の達人」と呼ばれるほど診断が難しい病気とされております。

感染した場合に一般的に現れると言われている症状と、実際に感染した方の症例を見ながら、梅毒の知識を深め、少しでも疑わしい場合はすぐに検査を受けましょう!!

【一般的に言われている症状】

第1期梅毒:感染後、約3週間後から3ヶ月の間に出る症状

① 感染部位にできる“しこり”

梅毒の原因菌が侵入した部分で菌が増殖し、小豆大から指先ほどの大きさの軟骨のような小さな硬いしこりができます。

男性の場合、亀頭と陰茎の間の部分(冠状溝:かんじょうこう)にできることが多いとされ、亀頭(きとう)や陰茎(いんけい)、性器周辺の皮膚にできることが一般的です。
女性の場合、膣の中(子宮膣部)、大陰唇・小陰唇周辺の皮膚にできることが多いため、より気づきにくいです。

オーラル・セックスや感染者とのキスや性器を舐めるような接触よって感染した場合、口の中やのどにできることもあります。硬さも軟骨くらいが一般的ですが、個人差があります。

このしこりができる症状を「初期硬結」と呼びます。

特徴として、痛みや痒みを伴わず、時間の経過とともに自然に消えてしまうことがあるため、しこりが出たことに気づかない、もしくは気づいても大して気にしない方も多いです。初期硬結の発生頻度は、感染者全ての約15%で発生すると言われています。

② しこりが破れたり、ただれて潰れ“潰瘍”となる

初期硬結のしこりが少しずつ大きく拡がっていき、硬く盛り上がり、さらに中心が潰れて、ただれしまうことがあります。

この症状を「硬性下疳」と呼びます。

症状の見た目(ジュクジュクしたりえぐれたり)とは裏腹に、大抵は痛みや痒みなどの自覚症状はありません。しかし、皮膚が傷を負っている状態なので、一般細菌やカンジダなどに感染しやすく、重複感染した場合などは痛みや痒みを伴うことがあります。

症状がヘルペスや一般細菌に感染した時の状態に非常に似ているため、皮膚科の専門医でも症状を見ただけでは病気を特定するのは容易ではありません。また、時間の経過とともに症状が自然に消えてしまうため、自然治癒したと勘違いしてしまうことがあり、知らないうちに病気の進行してしまっていることがあります。

重要な点として、しこり(初期硬結)の症状がなく、突然、硬性下疳の症状が現れることもあるので、『しこりがないから梅毒ではない』と考えることは大変危険です!

硬性下疳の発生頻度は、感染者全ての約85%で発生すると言われています。

③鼠径部(足の付け根)“リンパ節の腫れ”

感染した周囲のリンパ節が腫れるため、鼠蹊部(足の付け根)のリンパ節が腫脹することが多いです。

腫れた場所を触ると、コリコリとしたしこりを感じることがあります。痛みのないリンパ節腫脹が多いですが、痛みを伴うこともあります。また、左右両側共に腫れることが多いですが、片側のみの場合もあります。

感染経路にもよりますが、キスやオーラル・セックスによってのどから感染した場合は首のリンパ節が腫れることもあります。首のリンパ節の腫れは風邪症候群によっても起こるため、症状だけで梅毒と診断することは非常に困難です。

痛みがない足の付け根、首のリンパ節の腫れが続くときは梅毒の感染を疑いましょう!

第2期梅毒:感染後、約3ヶ月以上経過した後に出る症状

① 身体中にできる“発疹”

数mmから1cm程度の大きさで、色はピンクから赤の斑点(紅斑)が体幹を中心に顔や手足に現れます。特に成人では通常できにくい手の平、足の裏に発疹が出た場合、かゆみを伴わない場合は梅毒を疑いましょう!

梅毒の皮疹はバラの色に似ているため「バラ疹」と呼ばれます。

バラ疹はたいてい数日から数週間で消えます。皮膚の変化以外には痛みやかゆみなど特に自覚症状がないため、気づかないこともあります。また、他の皮膚疾患と明確な違いがあるわけではないので皮膚科専門医でも判断が難しく間違った診断を行うことがあるので注意です。

バラ疹が消えてからしばらくすると(もしくはバラ疹が消えずそのまま)、隆起を伴う数mmから1cm程度のえんどう豆ほどの大きさの皮疹が出現することがあります。色は茶褐色に近く、手足を中心に現れ、触るとコリコリとしたしこりのように感じることがあります(全く感じない場合もあります)。硬さには個人差があります。これを「丘疹性梅毒(きゅうしんせいばいどく)」と呼びます。

丘疹性梅毒は第2期梅毒で現れる症状として最も多いとされ、約65%の確率で出現すると言われております。

丘疹性梅毒と合わせて、手のひらや足の裏の角質がフケのようにポロポロ剥がれ落ちることがあります。こちらも出現率が高く、特徴的な症状です。

② 陰部や肛門にできる“イボ”

淡紅色から灰白色をしており、隆起したイボが湿っぽくなり分泌液を出す状態になることがあります。陰部や肛門周辺に出来ることが多いが、手足や他の体の部位に出来ることもあります。

この皮疹を「扁平コンジローマ」と呼びます。分泌物には多くの梅毒の菌を含みますので、周囲への感染力が高いので注意です。

梅毒の際に出現する皮疹の中でも、扁平コンジローマは梅毒に特徴的です。扁平コンジローマが疑わしい皮疹が出た場合は梅毒の検査を必ず受けましょう!

③ のどや口の中に“口内炎のような潰瘍”

のどから上あごにかけて腫れや発赤などの症状です。粘膜が赤くなり、徐々に白く変化していきます。潰瘍を伴うことがあり、「梅毒性アンギーナ」と呼ばれます。

④ 髪の毛が抜け、“10円ハゲ”ができる

いわゆる10円ハゲが出来ることが多く、頭皮の一部もしくは、全体的に脱毛が起こる。頭皮以外のまつ毛にも起こることがあります。

 

上記の症状以外にも、発熱、関節痛、倦怠感、のどの痛みや頭痛、体重減少などが見られることもあります。梅毒は様々な症状があり、原因不明の症状が複数現れた場合には、第2期梅毒などの全身に炎症が及ぼされる病気が隠れている可能性もあります。

梅毒という病気の知識を深め、少しでも疑わしいと感じた場合はすぐに検査を受けましょう!!

次に、実際に起こった症状の例を見ながら一般的に起こるとされている症状と比べて見ましょう。
・実際に起こった症状の例

また、実は梅毒検査は感染疑い行為があってからある程度の期間が経っていないと行うことができません。梅毒検査はいつから行うことが出来るか見て見ましょう。
・検査はいつからできるのか